ウイズコロナ時代の感染対策

あいち診療所 野並
院長 野村 秀樹

早いもので新型コロナウイルス感染症(COVID│19)の流行が始まって4年目に入りました。この間の新型コロナウイルス自体の弱毒化、ワクチンの普及・既感染者増加による免疫の獲得、治療法の進歩等状況は変化してきました。国の対応も5月より2類相当から5類への変更となり、通常型インフルエンザに近い対応となりそうです。主な変更点をまとめてみました。

マスクの着用は個人の判断となる

診療所など医療機関は、体調の悪い方が多く受診する場所です。引き続き受診の際のマスク着用をお願いしてゆきます。基本的には個人の判断となります。不織布マスクの感染予防効果はあるので、自分への感染予防にはある程度有効です。ご本人の健康状態や考え方で判断することとなります。例えば、屋外の散歩等ですれ違った人やたまたま挨拶した人から感染する可能性はとても低いので、マスクなしの方が気分もよいと思います。

発熱時に対応する医療機関が増える

これについては、実際にどの程度増えるのか懐疑的な意見も多いです。あいち診療所野並では引き続き、感染外来を開設しています。お電話の上、受診していただければCOVID│19検査など必要な検査・治療が受けられます。ぜひご利用ください。

行政機関からの行動制限の要請・指示ができなくなる

発症後7日間の隔離等指示がなくなります。ただし、ウイルスの感染性がなくなるわけではないので、医師としてはしばらく自宅療養をお勧めすることとなるかと思います。丁度インフルエンザの時と同様ですね。

イベントの制限もなくなります

リモート開催も広まっていますが、直接会って食事をしたり話をしたりすることで良い影響があることが分かっています。自分の健康状態やその会合の重要性を考えながら、交流を増やしてゆきたいものです。

マスク飲食を勧める方もありますが、食事の時はあまり細かいことを気にせず食事を楽しんだほうが精神的にも良い影響があると思います。

新型コロナウイルスがなくなったわけではありませんが、流行が始まった3年前と比べて、現在は予防(ワクチン)・診断・治療(抗ウイルス薬)といった対策も格段に進歩しています。

社会としては、COVID│19の感染リスクをある程度受容しながら、交流を回復してゆく方向になります。特に高齢者の場合は感染予防のための閉じこもりや外出自粛が、様ーな悪影響を及ぼすことは流行早期から指摘されていました。感染を過度に恐れることなく、外出や交流なども回復してゆきたいものです。

 

私が大切にしていること

看護師 新海 愛

私が看護学生の頃は、日ーの業務で忙しく、患者さんの気持ちに寄り添うこともできない看護師にはなりたくないなと思っていました。
しかし、実際現場に出てみると理想とは違い、日ーの業務に追われ、自分の事に精一杯となってしまう日ーでした。「看護師さん忙しいから・・」と患者さんに言われ、ハッと気付かされたことを覚えています。

看護師としての経験を積んだ今でも、仕事に追われ、自分本意な行動をして反省する毎日ですが、看護学生の時に思っていた、患者さんの気持ちに寄り添える看護師でいたいという気持ちは変わらずにいます。

人の気持ちに寄り添うという事は、単に相手の立場になって考える事だけではなく、関わらせてもらう中で信頼関係を築き、その人を知ることだと思います。勝手に解釈して、分かった気になって押し付けるのではなく、コミュニケーションをとり気持ちや想いを共有できる関わりが持てるよう心掛けています。

一昨年より、のなみ訪問看護ステーションで在宅看護に携わらせて頂いている中で、たくさんの学びを頂いています。まだまだ理想の看護師像には程遠いですが、利用者さんやそのご家族に関わらせて頂けることへの感謝を忘れず、これからも看護師として成長していけるよう努めさせて頂きたいです。

理学療法士 細川 尚樹

私が大切にしていることは「利用者様の体調を確認する」ことです。
一般に健康とは、体に悪いところがなく心身が健やかなことを意味することから、体調が良いことは健康につながるといえます。体調を確認することは、自身が健康でいられるために必要なことだと考えられます。

私はリハビリ職として従事しておりますが、利用者様の血圧、体温、身体の状態や会話等に留意し、普段とくらべ体調に著しい変化がないか確認することを第一に考え利用者様と関わらせていただいています。それをおろそかにし顕著な変化を見過ごしてしまえばその人の健康を損なうリスクがありますが、しっかり体調を確認し早期に変化を見つけ介護職、看護師や医師に連絡し、適切な処置・対応することでその人の健康を守れる可能性があります。

仕事をする上で、利用者様の体調を確認するのは基本ではありますが、今後もそれを大切にしていき職務を全うしたいと考えています。

言語聴覚士 大竹 功剛

『ひとに頼ること』『ひとのせいにしないこと』そして『チーム力』。
ここ数年、僕が意識して大事にしていることです。僕の職業である言語聴覚士は、『きくこと』『はなすこと』『たべること』を専門としており、それらに困難さを抱える方ーが自分らしい生活を構築できるように支援します。以前は『自分が!』という気持ちが大きかったように思いますが、今は『この方を支えていくために、この人にも手伝ってもらおう』といろんな人を頼ってお願いをすることが多くなりました。専門職はあくまで後方支援として、家庭や学校など生活の場である社会に向き合い、地域の力も借りながら支援をしていく必要があると考えるようになりました。

また、働いているなかで、様ーな問題や課題と直面することがあります。うまくいかなかったことや、面白く思えないこともひとのせいにしないで、自分が成長し変わっていけたらと思います。患者さん、利用者さんを支えていくために、チームの一員として頼り頼られ、自分の責務を全うしていくことで、専門職として生かされてくるのではないかと考えています。

憩いの学校

野並デイケア

管理栄養士からのお知らせ「外出の効果」

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