かきつばた113号（2025年6月1日発行）

看護前置主義

理事長　畑　恒土

年頭に「その人に関心を寄せることから看護は始まる」ここから始めるのが看護前置主義だと書きました。関心の反対は無関心ですね。無関心の対極には愛もあります。恋愛で考えてみましょう。誰かを好きになり「相手からも認められたい」と思ったとき、この人の好きな食べ物は何か、映画は好きか、スポーツは？などと思いめぐらせ、相手から認められる存在になろうと自らを変えようともするでしょう。競争相手がいればなおさら努力が必要です。時々それもせずに「相手が自分を認めない」と暴力行為に及ぶ可哀想な人もいます。

ここで大切なことはその人です。その人が何を望むか、その人の夢は何か、その人にとっての幸せは何かを考えなくてはなりません。相手はこの人が私を幸せにしてくれると思ったときに受け入れてくれるのです。

その人の希望は？夢は？幸せは？

あいち診療会には様々な職種のスタッフが働いています。複数の職種が皆様にかかわり、少しでも皆様のお役に立てればと頑張っています。しかし恋愛相手は一人でも、仕事で関わる皆様はたくさんいます。

医師などはどなたかと関わる時間は１か月にほんのわずかな数分しかありません。そこで皆様からそれぞれの職種が頂いた情報、例えば訪問看護・訪問リハで頂いた情報や、通所リハビリで頂いた情報、栄養相談で頂いた情報などは、カンファレンスなどで共有させていただき、皆様の希望は？夢は？幸せは？を考え、それに向かったサービスが提供できるように計画を立てて実行しています。

貴方にとっての幸せをおしえてください

恋愛できっと喜ばれると思ってしたことが破局につながることがあるように、私たちが描いた皆様の幸せが見当違いである可能性もあります。

看護前置主義のもう一つ大事なことは、様々な職種が皆様それぞれにとっての幸せが何かを探り、それを皆様とも共有して、その実現の為に各職種の得意分野を生かして協働することです。皆様と共有することが職種間のつまらない対立を解消します。

そこで皆様にお願いです。貴方にとっての幸せは何ですか。幸せがイメージ出来なければ、今、して欲しいことでも構いません。その時関わる職種への忖度なく言っていただくことがより良いサービスにつながります。

出来ることもあれば出来ないこともあります。少しでもそこに近づけるようにしたいと思います。

新入職員紹介

有限会社ナインアンドフォー
厨房　調理補助　髙森　かおり

昨年12月からナインアンドフォーで給食補助として週１回勤務させていただいております。利用者さん一人ひとりのニーズに応えて、３食の食事提供に手を休めることなく働いている社員さん・パートさんの大変さを感じております。皆さんの足手まといにならないよう少しでも作業が楽になる補助が出来たらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

あいち診療所野並
人事課　伊藤　亜実

２０２４年１２月より新しく人事課に勤務することになりました伊藤亜実と申します。

前職では10年以上事務職をしておりましたが、人事事務は初めての挑戦になります。全く新しい分野で少し不安もありましたが、職員の皆さんの優しさに支えていただきながら毎日楽しく働けています。今までの経験を活かしながら皆さんのお力になれるよう、今後も精一杯努力していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

あいち診療所野並　通所リハビリテーション
介護福祉士　住田　有利枝

昨年11月18日より通所リハビリにパート勤務として入職させ頂きました住田有利枝と申します。現在は通所リハビリと憩いの学校の兼務で充実した日々を過ごさせて頂いています。今まで病院や施設、訪問介護等々で経験をつんで参りました。口下手で内気な性格ではありますが一緒に働く仲間、時にはご利用者様の優しい言葉に支えられ、気付けば随分長い時が経過していました。孫が4人おりますが、まだまだ介護の仕事を続けていきたいと思っております。あいち診療会の一員として早く皆様のお役に立てるよう日々精進して参ります。ご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。

あいち診療所野並
言語聴覚士　伊藤　彩花

愛知淑徳大学を卒業後、四月から言語聴覚士として入職した、伊藤彩花です。祖父が訪問リハビリで言語聴覚士の方にお世話になっていたことがきっかけで、言語聴覚士を目指しました。また、お子さんにも関わりたいと思い、このあいち診療会で働かせて頂くことになりました。笑顔で頑張るので、これからよろしくお願いします。

あいち診療所野並
理学療法士　中尾　涼花

三月一日付けで理学療法士として入職しました、中尾涼花です。今年の二月まで豊川市に住んでいました。前職は老人保健施設に約六年務めておりましたが、経験を重ねていく中で、在宅での課題に対し支援を行うことへやりがいを感じ、より専門的に『訪問リハビリに挑戦してみたい』と思い、この度地元を離れて転職して参りました。慣れない環境で、且未経験の分野での挑戦に月日が少し経った今でも緊張することが多いですが、持ち前の笑顔と共感力で利用者様に寄り添うことを大切に介入していきたいと思っております。利用者様やご家族様に「あなたに出逢えてよかった」と言って頂けるような理学療法士になれるよう日々精進して参ります。よろしくお願いいたします。